あこや貝がつくる奇跡の造形。
異形真珠「バロックパール」

真珠は、古来から人魚の涙と呼ばれ貴重な宝石として愛されてきました。その中に、正円ではない、揺らぐ輪郭が魅力の「バロックパール」があります。
海水温・水質の変化や気象条件など、あこや貝が育つ環境により、個性あるかたちのバロックが生まれます。養殖の品質が安定しなかった時代は「正円の真珠こそ美しく、希少なため価値がある」とされてきました。そのため、有機的な形のバロックパールは「価値の低い真珠」とも言われていました。
しかし、養殖技術の進歩により規則的な丸い真珠が安定して提供されるようになり、バロックが減少。価値の高い真珠として欧米を中心に認知されています。